〜朝〜 「ジリリリリ・・・・」 目覚ましの音が部屋に鳴り響く。 「ん・・・もう、こんな時間なの・・・ええっ!!!」 今日は朝食当番なのに・・・・目覚ましの設定を普通の時間と一緒の時間に合わせた・・・・ 「あわわわわわ・・・・急いで準備しないと〜」 ベッドの上の眼鏡を掛けて、クローゼットからメイド服や下着を出してパジャマから着替えて台所行かないと〜。 びりっ!! 「あースカート破れたぁ・・・・・」 ちょうど太股辺りからきれいにスリットみたいに・・・・ 「別にパンツが見えるわけじゃないし、時間がないからこのままでいいわ!!」 髪を適当にとかして、台所へ行こうとすると。何か味噌汁のいいにおいが・・・ 「あれ?今日ってわたしが当番のはずだけど・・・あれ?」 首を傾げながら台所へ行くと、なぜか碧さんが台所に。 「あら、琉奈さん、おはよう。」 「えーと、今日って、わたしが朝食当番でしたよね?」 嫌みを言われることを覚悟して聞いてみる。 「え?ああ、琉奈さんが当番でした?わたくしの勘違いですか」 ふぅ。碧さんの勘違いで助かりました・・・嫌みも言われませんでしたし。 「でも、琉奈さん、今日当番なら何でこんな時間に起きてくるのですか?ちょっと遅すぎですわ」 うっ、人が安心していると・・・・ 「生活が乱れていません?昨日はお皿を割る、とか気持ちが浮ついてる証拠ですわ。」 あ〜碧さんお得意の説教攻撃が〜言い返したいけど、食事当番を代わりにやってもらえたし・・・・ 「まぁ、今日は琉奈さんの誕生日ですし。それほど怒っても可哀想ですから」 「え?誕生日?わたしの?ああ!!」 「ぽん!」っと、手を叩いて思い出す。 自分の誕生日を自分が忘れてるなんて・・・・最近忙しかったからかなぁ・・・・ 「はい、これ誕生日プレゼントですわ」 「わぁ。ありがとうございます〜あけてもいいですか?」 「いいですわよ。って、なんですか!そのスカート!!!」 碧さんが、スカートを見て驚く。確かにちょっときわどい状態に・・・・ 「え〜と、慌てて着替えたから、ちょっと破れちゃって・・・」 「もう、朝食はわたくしがやっておきますから、着替えてらっしゃい」 「すいません〜」 急いで部屋戻って着替えて、碧さんのプレゼントを見たら・・・・・ 「碧さん!!!なんですか!!あの、あの、あの、プレゼントは!!!」 「あら?琉奈さん、なんですか鬼のような形相して」 碧さんが不思議そう顔をして返答してくる。 「どうしたもこうしたもありますか!!!!なんでプレゼントが胸パッドなんですか!!!!」 「え。だって、琉奈さんが欲しいものって胸でしょう。出来ることならわたくしのあまりある胸を差し上げたいのですが・・・・それは無理な相談ですし」」 「確かに胸は欲しいですが!!」 大声で叫んだと同時に食堂のドアが開く。そこにはココに勤める最年少のメイド、莉来ちゃんがパジャマ姿で立っていた。 「ふぁあ〜二人ともおはよう〜」 『あ、莉来ちゃん(さん)おはよう』 「二人とも朝から大声出すから目が覚めちゃったよ・・・・むぅ〜」 不機嫌そうにしながら席につく。 (ちょっと、琉奈さんが大声だすから莉来さんが不機嫌じゃないですか) (大声の原因は碧さんでしょう!!) 「ちょっと、早くご飯にしてよ!!!」 ドン!っと、テーブルを叩きながら怒る・・・・ (莉来ちゃん怒らすと怖いから、この話は後回しです) (その意見には賛成ですわ) 一応、停戦協定結んでその場は別れる。 「それじゃ、わたくしはご主人様叩き起こして来ますわ」 「おねがいしますわ〜」 碧さんがご主人様を起こしに行ったので台所には不機嫌そうな莉来ちゃんとわたしだけ・・・・・ 「琉奈ぁ〜早くご飯つくれー」 なんだか口調も違う〜。誕生日なのになんでこんな目にあわないといけないの〜? 「おはよう〜」 ふぅ、ご主人様来てくれた〜。 『おはようございます、ご主人様』 あ、莉来ちゃん普通の口調だ・・・・裏表が激しいなぁ・・・・ 「今日は、琉奈の誕生日だったね。プレゼント後から渡すよ」 「あ、ありがとうございます〜」 流石、ご主人様プレゼントにも期待が高まります・・・・ 「えっ!?今日って琉奈っちの誕生日だったの・・・・・あたし忘れてた・・・・ごめん〜」 「莉来ちゃん別にいいよ〜わたしも碧さんに言われるまで忘れてたし。」 「昼間おつかい行った時に何か買ってくるね〜」 などと喋ってると「ぐぅぅぅぅ〜」とお腹がなる音が・・・・ 「お話の途中悪いけど。お腹へって・・・・」 「あ、はい、すいません〜あとは盛り付けるだけですから〜」 慌ててご飯を盛り付け。皆で色々喋りながらご飯を食べる。 〜昼〜 「んー眠いなぁ・・・・・」 お昼ごはん食べて、ストーブが効いた部屋にいるとやっぱり眠くなる〜。 まだ、時計は一時半を指している。 「ご主人様はお仕事へだし、莉来ちゃんと碧さんは買い物へ出てったし、昼寝でもしようかなぁ・・・」 昼寝する為にガウンを探しに部屋へ行こうとした時に、 「ピンポ〜ン」 玄関のチャイムが鳴る。 「すいませーん、宅配便です〜」 宅配便・・・・なんだろう。ご主人様宛かなぁ・・・・ 「あ、はーい、今行きます〜」 ご主人様のことですから、また、えっちなモノを通販で買ったんでしょうね・・・・ハァ・・・ 「えーっと、琉奈さん宛でお届けものです。判子いただけますか?」 え?わたし宛?誰からだろう・・・・ 「よいっしょっ、ありがとう御座います〜」 「それでは、失礼します〜」 差出人は・・・・あ、母さんからだ。誕生日プレゼントかなぁ? 「びりびり・・・」 中身を空けると箱と手紙が入ってる。 「前略、琉奈へお誕生日おめでとう。プレゼントを送ります」 あ、ちゃんと覚えててくれたんだ。 〜最近寒い日が続いてますが風邪とか引いてない?まぁ、琉奈のことだから元気にご主人様に仕えてるんでしょうねぇ。 碧さんや莉来ちゃんとも仲良くしてる?働き出した最初は「碧さんと喧嘩ばっかりしてる」って、手紙にも書いてあったけど最近の手紙にはそんな事書いてないから、仲良く仕事してるのかな?琉奈は誰とでも仲良くなれるから大丈夫だよね。 あと、ちょっとは胸も大きくなったかしら?え?うるさい?でも、わたしが心配なのは琉奈の胸だけなのよねぇ・・・・・ それだけはわたしに似てないから・・・・そこが琉奈のいいトコだし、そういうのが好きな男性もいるから。がんばって!! PS,わたしは風邪もひかず毎日仕事がんばってます。 あ、そうそう、この前わたしの美容室に女優の真木さんが来たのよ〜サイン貰ってあるから時間があれば帰ってきなさい。 その時に色々面白い話も聞いたから。 それじゃ、また手紙出すから。琉奈もちゃんと手紙だしてよ! あなたの母、琉歌より〜 「もう、母さんまで胸の話するなんて!!そんなにわたし胸ないかなぁ・・・・・」 自分の胸を触りながら文句を言う。 「でも、ちゃんと心配してくれてる・・・・年末年始帰れなかったし、今度休み貰って帰ろうっと」 「あ、プレゼントはなんだろう」 プレゼントが入ってる箱に目をやる。 「母さんのプレゼントちゃんとしたものかなぁ・・・・下手したら碧さんと同じようなモノの可能性が・・・・・」 今朝の悔しい気持ちがふつふつと沸いて来る。 「ま、まぁ、実の親だしそんな事はしないよね。うん、大丈夫、大丈夫よわたし!」 自分で励ましながら問題の箱を開けるとそこには・・・・ 「わぁ・・・・・これって」 流石、母さん、ちゃんと娘の事分かってくれてる。 「ベルギー王室御用達高級菓子詰め合わせセット」 小さな頃「食べたい、食べたい」ってデパートの売り場で駄々こねてたなぁ・・・・ 昔を思い出してちょっと涙ぐむ。あ、なんかカードが付いてる・・・・ 〜一人で食べて太らないように!ちゃんと4人で分けて食べるのよ!! でも、太って胸が大きくなるならいいけどね。〜 「余計なお世話よっ!」 あーもー昔から母さんは変らないなぁ・・・・・呆れながらも、昔の出来事を思い出す。 お父さんはわたしが物心付く頃には死んじゃってたし。母さんには苦労掛けてばっかりだったし。親孝行しないと・・・・・ 時計を見るといつの間にか3時に。そろそろ莉来ちゃん達帰ってくる頃なんて思ってると、 『ただいまー』 玄関から二人の声が響く。 「おかえりなさいー」 玄関へ出迎えに行く・・・・・・ 「琉奈っち、これ誕生日プレゼント〜」 莉来ちゃんが綺麗にラッピングされた箱を渡してくる。 「わぁ。ありがとう〜」 「莉来さんが1時間かけて考えたものですわ。だから中身はわたくしが保障しますわ」 「まぁ、碧さんのプレゼントよりはいいものだと思いますけど」 嫌みっぽく言い返す。 「むっ、せっかくちゃんとしたもの買って来たのに、そんなこと言うなら上げませんわ!!」 あっ・・・碧さんもわたしの事ちゃんと考えてくれてたんだ。 「はい、寄せてあげるブラ」 「結局、同じものじゃないですかー!!!!!!」 ちょっとでも感動したわたしが馬鹿だったわ・・・・ 「嘘よ、嘘、はい、琉奈さんの欲しがっていた北村京次郎の新作よ」 「あ、どうもありがとうございます〜」 前から欲しかったけど本屋行く暇なかったのよねぇ〜今夜はこれ読んでようっと。 「あたしからのプレゼントも開けてみて〜」 莉来ちゃんがせかして来る 「ちょっと待ってね・・・・」 ラッピングを剥いで行くと・・・・スリランカ産の紅茶の葉ディゴヤが。 「これって、一〜二月が一番高価なのに・・・・莉来ちゃん本当にありがとう〜」 「あ。そう言えば、母さんからおいしい菓子が届いたのよ〜皆で一緒に食べましょう〜」 ご主人様の分残しておけば大丈夫でしょ・・・・ 〜夜〜 「どうしましょう・・・・」 「どうしましょうって、琉奈さんあなたが食べ過ぎたんですわよ!!」 「あたしはご主人様の分残ってるの?って聞いたよ〜」 ううっ・・・莉来ちゃんの買ってきた紅茶と母さんのくれたお菓子が美味しくてご主人様の分残すの忘れるなんて・・・・ 「幸い紅茶はまだ残ってますし、琉歌さんのプレゼントをなかったことにすれば・・・・」 「確かに、ご主人様は母さんのプレゼントの事知らないから・・・・」 「でも、ばれたら・・・・お仕置きされるよ〜」 莉来ちゃんが怖いことを言う・・・・確かにご主人様を怒らせたら大変なことに・・・・ 「ただいまー」 揉めてる間に、ご主人様が帰ってきてしまった・・・・ 「ああ、もう、どうしようもありませんわ、最初言ったとおり行きますからね!」 三人で迎えに行く。 『おかえりなさいませ〜』 「ふぅ〜今日は琉奈の誕生日だから仕事早く上がらせてもらったよ〜」 「そうなんですか、ありがとうございます〜」 ううっ、ばれないようにしないと・・・・ 「ああ、琉奈、これ誕生日プレゼントだよ」 ご主人様が綺麗に包装された箱をくれる 「どうもありがとう御座います。あけてもいいですか?」 「いいよ〜喜んでくれるといいけどなぁ・・・・」 開けてみると・・・・・・ 「うわぁ・・・・プロレスリング・メガ 大橋建太 GRGAT SWORDのDVDじゃないですか〜わたしこれ欲しかったんですよ〜」 「あはは、喜んでもらえると僕もうれしいよ。ああ、そう言えば・・・・」 うっ・・・なにか、嫌な予感が・・・ 「今日、仕事中に琉歌さんから電話があって何か琉奈に送ってくれたみたいだけど」 三人の顔から血の気が引いて行く。 「えっと、先ほど、琉奈さんが全部食べてしまいましたわ。」 「み・碧さん!!なんて事、言うんですか!」 「琉奈・・・ちょっと、いいかな・・・・」 あわわわ・・・ご主人様怒ってるよ〜 「えっと、一つ言いたいんだけど・・・・」 あー説教だ〜 「そんなに食べても胸は大きくならないよ」 え・・・・今・・・なんて・・・ 「ご・ご・ご・・・・・」 「え?何?」 「ご主人様の馬鹿ぁー」 ぱちーん、とご主人様のほほにわたしのビンタが炸裂する。 「ぶっ!!琉奈・・・痛いよ」 「ご主人様が変な事言うからです!!!」 ご主人様のほほに真っ赤な手形がついている・・・・我ながら綺麗に決まったなぁ・・・・猪木様ほどではないけど。 「本当に全部、一人で食べたの・・・・?」 「ご主人様、先ほども言いましたが、琉奈さん一人で全部食べたんですよ」 「碧さん!冗談もほどほどにしてください!!!ねぇ、莉来ちゃん」 莉来ちゃんに同意を求める。 「え?琉奈っち一人で全部食べてたじゃない『これはわたしの物だーあんた達にあげないよ〜』って」 「みんなのばかー」 その場から走って逃げる。 「あーちょっと言い過ぎたかな?」 「まぁ、琉奈さんの事ですから。ご飯のときになったら忘れてきますわ」 「そうだね。まぁ、後から皆で謝りに行こうよ」 ・・・・・琉奈の部屋。 「みんなの馬鹿・・・・せっかくの誕生日なのに・・・・」 ちょっと泣いてしまう。 「はぁ・・・冗談にしても悪乗りしすぎだよ・・・」 ふと、机の上を見ると朝、碧さんがくれた胸パッドが・・・ 「ちょっと、使って見ようかな・・・・」 碧さんにはああ言ったけど、やっぱり大きな胸ってのは魅力的でご主人様も喜ぶと思うし・・・・ 自分に言い訳しながらつけてみる・・・ 「ん・・・よっと、これでいいのかな?」 鏡を見ると・・・碧さん級には行かないものの、A(自称)だった胸がB・・・いやCぐらいに見える。 「おー大きくなった〜」 一人喜んでいると、 「琉奈さん〜さっきはごめんなさ・・・・ぶっ」 「琉奈っちごめんね・・・・くすっ・・・」 「二人とも笑ってどうしたの・・・うわっ」 『琉奈(さん)(っち)の胸が大きくなってるー』 三人が同時に驚く。 「る・琉奈さん、それって・・・わたくしが朝差し上げたアレを使ってるんですの?」 碧さんが笑いながら聞いてくる。 「そ、そうですよ!何か悪いですか!!」 こうなったら、開き直るしかない。 「琉奈・・・一つ言っておく、胸が大きい琉奈なんて琉奈じゃない!!!!」 ご主人様が酷いことを言ってくる。 「琉奈っち・・・・それはちょっと不自然だよ〜」 莉来ちゃんまで・・・・ 「みんなのバカー!!!!!!!!」 ドアを思いっきり閉める。 「あー琉奈ごめんよ〜あまりにも突然のことだったから〜」 「琉奈さんごめんなさい」 「琉奈っちごめん〜」 皆が謝ってくる、でも、そう簡単にわたしの怒りは収まりませんよ。 「琉奈〜実はもう一個プレゼントがあるんだよ〜」 え!?プレゼント?いいえ、どうせわたしを部屋から出すための嘘よ! 「ほんとうですわ〜3人からのプレゼントですわ〜」 「琉奈っちが欲しがってたものだよ〜」 ううっ・・・莉来ちゃんが言うとちょっと本当っぽい・・・・ 「でも、琉奈〜早く出てこないと大変なことになるよ〜」 え?大変なこと? 「もぞもぞ・・・もぞもぞ・・・」 「ひゃっ!ベットの中に何かいる・・・・」 「お姉ちゃ〜ん、お姉ちゃ〜ん」 何処からともなくわたしを呼ぶ声が・・・ 「あーあ、手遅れだ・・・碧さん、莉来ちゃん、ご飯食べに行こう」 ご主人様の声が聞こえる。え?手遅れ?なになに!? 「お姉ちゃ〜ん、お姉ちゃ〜ん」 よく聞くと、聞きなれた声が・・・この声・・・れつ子ちゃん? 「も、もしかして・・・・」 ばっ!っとベットの布団が捲れ上がる。 「じゃーん!お姉ちゃん誕生日おめでと〜」 「れ・れつ子ちゃん!?」 よく見ると服装が何か変・・・・ 「お姉ちゃん誕生日プレゼント買い忘れてたの〜ごめんね〜」 「だ・か・ら。プレゼントは・・・・」 え!?れつ子ちゃんが身につけてるのって・・・服じゃなくてリボン!? 「わ・た・し」 予想通りの展開・・・・ 「今夜は寝かせないからねぇ〜」 「いやぁああああああああああ〜」 わたしの悲鳴が家中に響く・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・ ・・・ ・・ ・ 「ああ、やっぱり・・・・琉奈っちも大変だなぁ・・・」 「ご主人様、最初かられつ子さんが琉奈さんの部屋にいること知ってましたわね」 「え?なんのことかな?まぁ、いいじゃないか。好き合ってるんだから」 「琉奈さんは嫌がってるように聞こえましたが・・・」 「んじゃ、お二人の邪魔すると駄目だから、今夜はどっか行こうか」 「あたし、カラオケがいい〜」 「わたくしはお酒が飲めるとこがいいですわ」 「それじゃ、出かけようか・・・・」 ・・・・・ ・・・ ・・ ・ 『ただいまー』 徹夜でカラオケ行っていた三人が帰ってきた。 「お・おか・おかえりなさいませ・・・・ご主人様・・・」 「うわ!琉奈どうした?杖なんてついて・・・・」 慌てて、碧さん達が支えに来る。 「れつ子ちゃんに・・・れつ子ちゃんにやられました・・・・」 バタン・・・・意識が遠のいて行く・・・ああ、貧血ってこんな感じなのかしら・・・・ 「琉奈さん!琉奈さーん!!」 「れつ子スペシャル恐るべし・・・・」 「れつ子スペシャル?」 莉来ちゃんが不思議そうな顔をする。 「そんな事より琉奈をベットに運ぼう」 そこでわたしの意識は深い闇の中へ落ちていった・・・・・ 後から莉来ちゃんに聞いたところ、意識を無くして玄関に倒れているわたしをご主人様が部屋までおんぶして運んでくれたそうだ。 なんでも、碧さんが物凄く後ろで羨ましがっていたらしい。 「おっ琉奈〜目覚めたか?」 ご主人様がベットの隣に・・・ずっと看病してくれてたのかしら・・・・ 「はい、なんとか、よっと・・・」 ベットから起き上がろうとすると、 「ああ、まだ、寝てなきゃだめだよ。今日の仕事は碧達に頼んでおいたからね。 それと、琉奈の部屋にれつ子ちゃんからの置手紙あったよ。悪いとは思ったけど何があったのか気になったから先に読ませてもらったよ。えーっとどこに入れたかな・・・・」 もぞもぞとポケットを探すご主人様。 「ああ、あった、あった、はい、コレ」 ご主人様から手渡された手紙を読む為にベットの上においてある眼鏡を掛ける。 「えーっと・・・・」 〜琉奈お姉ちゃんへ〜 誕生日プレゼント喜んでもらえて、れつ子嬉しいです。 プレゼントのご主人様直伝のれつ子スペシャルに耐え切ったのはご主人様と琉奈お姉ちゃんだけです。 やっぱり、愛があるからですね(はぁと) それじゃあ、わたしの誕生日プレゼントも期待してます。それではまた。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 わたしが読み終えたと同時にご主人様が、 「で、れつ子スペシャルって何?倒れる前にも『れつ子スペシャル恐るべし・・・』って言ってたし、何かの技?」 「そ・それは・・・・」 内容が内容だけに話すのに躊躇する。だって、あんなことされたなんて言ったらご主人様暴走しそうだし・・・・ 「詳しくは話せませんが。これを見て理解してください」 首筋にある、キスマークを見せるとご主人様も理解したのかそれ以上聞いてこなかった。 「ん、じゃあ、今日は体を休めるように」 と、言って部屋から去って行った。 「ふぅ・・・・楽しい誕生日でしたが・・・・なんか無駄に疲れました・・・・」 もう一度寝ようとベットに横になると同時に睡魔が襲ってきたのでそのまま深い眠りに就いた・・・・・ 終わり |
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